小説
加納一郎によるホック氏シリーズ第二弾です。 日本を離れたホック氏は、チベットを目指す途中、先ず上海に立ち寄ります。そこで遭遇した事件に関わる内に、北京の紫禁城内部にまで辿り着くことに、、、。「正典」との繋がりのある人物を登場させたりと、シャ…
「おやすみなさい、ホームズさん(Goodnight, Mr.Holmes)」と言うのは正典の短編第一作である「ボヘミアの醜聞」に出て来るセリフです。 このセリフを発したのはホームズがその能力を認め、常に「あの女性」と呼ぶアイリーン・アドラー。 と言うことで、この…
これは1970年の映画「The Private Life of Sherlock Holmes」(邦題は「シャーロック・ホームズの冒険」)をノベライズした作品です。映画の方は残念ながらまだ観た事がありませんが「昼下がりの情事」「お熱いのがお好き」等のビリー・ワイルダー監督作品だ…
M.J.トロ―によるレストレイド警部を主人公としたホームズ・パスティーシュの第三弾です、、、前二作同様、あるいはそれ以上の出来でした、、、(^▽^)/ 好き嫌いは分れるかも知れませんが、ホームズのような天才的な推理力は無くても、地道に足で稼ぐ捜査を続…
「ホワイトチャペルの恐怖」と言う題名から、分かる人には分かりますよね('◇')ゞ、、そう、これも「切り裂きジャック」事件に関すルホームズ・パスティーシュです。 ホームズが活躍した時期と切り裂きジャック事件が発生した時期は重なっており、にも関わら…
タイトルと表紙のデザインから、「まさか恋愛小説?」と思ったりして一瞬購入するのを躊躇いましたが、読んで見たら結構面白かったです。 物語は老齢になった「現在」のワトソンが、故人となったホームズの伝記を執筆しようと思い立つところから始まり、それ…
最初にお断りしておきますが、これはホームズ・パスティーシュでは無く、ルパン小説です、、( ̄。 ̄;)フ 実はホームズはルパン・シリーズの小説で何度かルパンと対決しています。最初に登場したのは、この「ルパン対ホームズ」に収録された「金髪婦人」「ユダ…
これは昭和58年(1983年)に発表された日本で最初のホームズ・パスティース長編作品です。作者は加納一郎。 私は島田庄司の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」(昭和59年)が草分けかと思っていたのですが、そうではなかったみたいです、、、('◇')ゞ、、、で、ホー…
これはかなりオタク度合いの高い小説です。なんてたってモラン大佐が語り手であり、かつ主人公ですし(;´Д`) 普通の人にはモラン大佐って誰?って感じでしょうし、ホームズ譚の中でもどちらかと言えばマイナーな登場人物です。私もここまで32冊のホームズ・…
これは全くのパロディです。 パロディとパスティーシュの違いは何か?と言う事についてですが、「パロディとはまじめな原作を模した戯作、パスティーシュとは原作のやり方をまじめにまねた摸倣だと、エラリー・クイーンは規定している」らしいです。 本当に…
これはホームズ・パスティーシュというよりはホームズ・パロディです、、('◇')ゞですが、かなり質の高いパロディです。 多くのホームズ・パスティーシュが「ワトソン博士の未発表の原稿が発見された」と言う体裁を取っているのに対し、本書は前書きであっさ…
「霧の殺人鬼」の続編。 今回もあのレストレイド警部が主人公です('◇')ゞ 足で稼ぐ地道な捜査を得意とするレストレイド警部。今回もイギリスのあちこちを捜査で歩き回ります、、、そして前回もそうでしたが、ハードボイルドですね('◇')ゞ、、、七転八倒、全…
登場する人物の殆どは実在した人物なのですが、話の中身はやや荒唐無稽('◇')ゞ、、、この小説は、ホームズ正典のように科学的・論理的な推理が行われる推理小説なのか、それとも超常現象を認める前提で書かれた「異世界もの」なのか、一体どっちなのでしょう…
松岡圭祐による「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」の続編です。 前作は2017年刊行で、この続編は2024年刊行の新作ホヤホヤです(^▽^)/、、、、本屋ではなくアマゾンで買ったので、読み終わるまでその認識無かったでしたが、、、。 前作もそうでしたけど、…
「霧の殺人鬼」はM.J.トロ―によるホームズ・パスティーシュですが、 何と、あのレストレイド警部が主人公の作品です('◇')ゞ 正典では足で稼ぐ地道な捜査をす得意とするが、論理的思考力や発想に乏しい警部、、みたいな感じで描かれていますが、一方ホームズ…
タイトルからは超常現象を扱った内容かと勘違いしそうですが、そうではありません。ホームズ・パスティーシュにはあくまで科学的・現実的・論理的に推理とストーリーが展開されるものと、幽霊だとか吸血鬼だとかクトゥルフ神話だとか、そういった超常現象を…
「吸血鬼ドラキュラ」と言うのは1897年に出版されたブラム・ストーカーの小説です。 この小説はホームズ・パスティーシュですが「吸血鬼ドラキュラ」のパスティーシュでもあり、 むしろ物語の設定や展開はこのブラム・ストーカーの小説の方に基づいています。…
これは、ホームズ・パティーシュの中では割と広く、傑作と評価されている作品です。 形としてはその後の多くのパスティーシュ本で踏襲される「ワトソンによる古い手稿が見つかった」という形で始まります。しかもこの本はワトソンが晩年に書いたもので、今ま…
伊藤博文は明治維新前に仲間5人と共にイギリスに密航しています。そしてその時にまだ若干10歳のホームズとその兄マイクロフトに出会っていた、、、('◇')ゞ、、、 「最後の事件」でホームズは、モリアーティー教授と共にライヘンバッハの滝に落ち、その後3年…
ホームズ正典に何故切り裂きジャックは登場しないのか?と言うのは最大の謎の一つとされています、、、なのでいくつかのパスティーシュで切り裂きジャック事件が扱われている訳ですが、、、私にとっては2冊目の切り裂きジャックものホームズ・パスティーシュ…
ロンドン留学中の夏目漱石が、自分はシャーロック・ホームズである、と言う妄想に取り付かれ、この面倒をワトソンが見るハメになる、というストーリーです('◇')ゞ、、、夏目漱石が登場するホームズ・パスティーシュとしては以前ご紹介した、島田荘司の「漱石…
ブライアン・フリーマントルのホームズ・パスティーシュ第二弾です(^▽^)/ 前作同様主人公はシャーロックの息子、セバスチャン。 今度はロシアに潜入し、戦争が勃発した場合、ロシア帝国がその場合に戦争を遂行する能力がどの程度あるのか、即ちロシアの帝政…
ミシェル・バークビィによるホームズ・パスティーシュ第二弾です。 1作目同様ハドソン夫人が主人公で、メアリー・ワトソンと共に大活躍します、、、。でも、正直小説として、あるいは推理小説としてもイマイチ(;´Д`)、、、。ストーリー展開が陳腐で、文章表…
スパイ小説の人気作家、ブライアン・フリーマントルによるホームズ・パステーシュです(^▽^)/、、、 当然中身は推理小説ではなくスパイ小説です、、、、ネット上のコメントではその辺りを不満としている人も居るようですが、私はスパイ小説も大好物なので、非…
タイトルからも判る通り、夏目漱石が登場します。 夏目漱石は1900年~1902年までロンドンに留学しています、、、そしてこの期間というのはホームズが諮問探偵として活躍した終盤の時期にあたります。漱石は留学中にクレイグ先生というシェイクスピア研究家に…
エラリー・クイーンによるホームズ・パスティーシュです(^▽^)/ 扱っているのはズバリ、「切り裂きジャック事件」。 切り裂きジャック事件は、1888年~1891年にかけてロンドンのホワイトチャペル地区で発生しており、これはホームズが探偵として活動していた…
森見登美彦の新作小説です(^▽^)/ 本屋で見つけて、綺麗な装丁にも惹かれて買ってしまいました('◇')ゞ、、、森見登美彦好きですしね、、、普段はあまり単行本は買わないのですが、、、で、内容的には基本的には森見登美彦ワールドです、、、、 何と言っても舞…
ジェームズ・ラヴグローヴによる 「クトゥルー・ケースブック」三部作の三作目、、、、、、、期待をしていたのですが、正直裏切られてしまいました、、、(;´Д`)、、、。前二作は結構良く出来ていて面白かったのですが、この三作目は同じ作家が書いたとは思…
この「ホームズ・パスティーシュ」シリーズは、あまり深く考えずに書き始めたのですが、当初想像していたよりもずっと奥が深い('◇')ゞ、、、 ココ掘れワンワン('◇')ゞ、、掘れば掘る程、ザックザックと次から次へと出て来ます('◇')ゞ('◇')ゞ('◇')ゞ 、、、出…
ミシェル・バークビィという作家の長編デビュー作です。この作家さんの情報はあまりネット状にも見当たりませんが、長編デビュー作ながらコナン・ドイル財団公認のホームズ・パスティーシュと言う事なので、それなりに作家としてのキャリアはお持ちなのでな…