小説
前回ご紹介した「荒野のホームズ」の続編です。 これも面白かった(⌒∇⌒) モンタナの牧場を後にしたオールド・レッドことグスタフとビッグ・レッドことオットーのアムリングマイヤー兄弟は、ひょんな事からサザン・パシフィック鉄道の鉄道保安官としてオークラ…
これは面白かったです(⌒∇⌒) 舞台はアメリカ、モンタナ州の牧場。主人公は「オールド・レッド」こと兄のグスタフと、「ビッグ・レッド」こと弟のオットーのカウボーイとして働くアムリングマイヤー兄弟。兄の方はろくに教育を受けていないので文字を読むこと…
ジェイムズ・ラヴグローヴによるクトゥルー・ケースブックの最新刊です。 このクトゥルー・ケースブックは既に三巻発刊されていますが、正直三巻目の「サセックスの海魔」は駄作と言うよりはっきり言って失敗作だと、そうこのブログでも批評しました。作者の…
前回の記事で書いたようにホームズは1997年3月にコーンウォール地方を静養の為訪れています。これを遡ること10年、1887年4月にもホームズは極度の過労の為体調を崩し、ライゲート地方で静養しています。この辺りの事は正典の「ライゲートの大地主」の冒頭に…
ホームズは1897年3月に医師からの強い勧めによって、イングランドの南西の端にあるコーンウォール半島を静養の為ワトソンと共に訪れます。正典の「悪魔の足」の中でこの静養を薦めたムア・エイガ―博士との劇的な出会いについてもいつかは語れるかも知れない…
タイトルは「家政婦は見た」みたいな感じですが、、、、正典の「ソア橋」の冒頭で、ワトソンはチャリング・クロスのコックス銀行の地下金庫にあるブリキの箱に収めた数々の未発表の事件記録に言及しています。これらには「ジェイムズ・フィルモア氏の失踪」…
正典「フランシス・カーファックス嬢の失踪」の中で、ホームズは自分の代わりにワトソンをスイスのローザンヌに派遣する際に「アブラハム老人がこんな生命の危機にある時に、僕がロンドンを離れる事が出来ないのは君にもわかるだろう」と言ってワトソンを送…
この本は「シャーロック・ホームズ わが人生と犯罪」と言うタイトルでも出版されています。出版社は同じ原書房で、訳も同じく日暮雅道氏と北原尚彦氏(ホームズものの本の殆どはこの二人で訳されていると言っても良いくらいの二人です)の共同でなされている…
以前ジョン・ディクスン・カーがアメリカ推理作家協会総会の余興として演じられる文人劇用に書いた戯曲「コンク・シングルトン卿文書事件」を紹介しましたが、今回も同じくカーによる同総会での文人劇用の戯曲をご紹介します。 今回は正典「五つのオレンジの…
正典の「ギリシャ語通訳」はワトソンが初めてシャーロックの兄マイクロフトと会う作品です。シャーロックと供にディオゲネスクラブに赴いた時にマイクロフトは「先週あたりマナーハウス事件を相談に来るのかと思っていた。もしかしたらちょっと手を焼いてい…
正典「サセックスの吸血鬼」の冒頭でホームズはVampireについて調べる為に自ら作成している備忘録の「V」の項目を確認します。ここには「グロリア・スコット号の航海」「偽造者ヴィクター・リンチ」「サーカスの美女ヴィットリア」「ヴァイパー」「ハマース…
キャロル・ネルソン・ダグラスによるアイリーン・アドラーを主役とした長編パスティーシュ第二弾です。 第一作は正典の「ボヘミアの醜聞」をアイリーン・アドラー側の視点から描くという内容でしたが(それはそれなりに成功していたと思います)、今回は正典…
シャーロック・ホームズの物語で「モーティマー」と言えば、「バスカヴィル家の犬」でベイカー街221Bを訪ねて来る依頼人のモーティマー医師を思い浮かべる人の方が多いのではないかと思います、、、いや、普通は何も思い浮かべないかな、、、('◇')ゞ、、大体…
皆さんご存知かと思いますが(ご存知ない人の方が多いか、、、('◇')ゞ)、、正典の「空き家の冒険」で死んだと思われていたホームズは劇的に復帰を果たします。この時ホームズの命を狙ったのがモリアーティー教授の右腕であったモラン大佐です。モラン大佐を…
これは面白かったですね。 何とシャーロックの兄マイクロフト・ホームズが主役の長編小説です。 ちょっと前に買っていたのですが、前回の「ホームズ最後の対決」でのマイクロフトの扱いが、あんまりだった事もあり、読みました。主役はマイクロフトですが、…
正典の「三人のガリデブ」のパロディーです。書いたのは、このブログでもお馴染みのホームズ・パスティーシュ本の編者であり作家でもある北原尚彦氏。 この短編で4人のガリデブが登場します。背が高くガリガリに痩せたネイサン・A・ガリデブ、デブの小男ジョ…
正典「ノーウッドの建築業者」の冒頭で「前大統領ムリーリョの書類に関する事件」と「汽船フリースランド号の衝撃的な事件」と言う二つの「語られざる事件」が言及されています。また中盤辺りで「物腰は柔らかいが凶悪な殺人犯バード・スティーヴンス」と言…
これはホームズとモリアーティの最後の対決を描いた小説です。もちろんご存知の通りこの二人の対決は正典では決着が着いているのですが、この小説では実はホームズだけではなくモリアーティーもライヘンバッハの滝に落ちて死んだのではなく、生きていた、と…
今回も引き続き「バスカヴィル家の犬」の中で言及されている「語られざる事件」についてのパスティーシュです。「バスカヴィル家の犬」事件でジェームズ・モーティマー博士がホームズを訪れた際に、ホームズが「今すぐにロンドンを離れる事が出来ない」理由…
正典「バスカヴィル家の犬」の中で、ホームズはワトソンをバスカヴィル卿と共に先にダートムアに向かわせて、自分はロンドンに残る事にします。この時に語られた理由が「英国でも非常に尊敬されている人物が脅迫を受けている事件を扱っており、今自分は街を…
正典の「白面の兵士」はやや特殊で、ワトソンが語り部として語る物語ではなく、ホームズ自身が一人称で語る形になっています。何故そうなったかは、ホームズがワトソンの書く物語について「読者の趣味に迎合し過ぎ」と批判し続けた結果、「じゃあ自分で書い…
今回のお題は「その他の「指輪物語」」です。 「指輪物語」は言わずと知れた世界的大ベストセラー、J.R.R..トールキンによるファンタジー冒険小説です。そしてこの小説を元にピーター・ジャクソンが監督・共同脚本を務めた映画三部作は世界的な大ヒットを記…
今回は北原尚彦編「日本版シャーロック・ホームズの災難」から。作者は「帝都物語」で知られる奇才、荒俣宏です。荒俣宏をウィキペディアで引くと博物学研究家、図像学研究科、小説家、収集家、神秘学研究家、妖怪評論家、翻訳家、タレント、、、と兎も角沢…
さて、久しぶりに正真正銘の長編パスティーシュです。 ボニー・マクバードの「シャーロック・ホームズの事件簿」第四弾、、、(⌒∇⌒) このシリーズでは過去3作とも複数の事件が同時平行で進むという形で物語が展開していましたが、今回も脱出芸を売り物とする…
今回は前回に引き続き「並木通りの暗殺者ユレ」をモチーフとしたパスティーシュのご紹介です。前回紹介した作品ではフランスの外務大臣がロンドンを訪れた際に暗殺が実行される計画でしたが、この作品では舞台はパリ。ホームズとワトソンがパリ警視庁からの…
「1894年に手掛けた事件がぎっしり詰まった三冊のノートを眺めると」と言う書き出しで正典の「金縁の鼻眼鏡」は始まります。この後「忌まわしい赤蛭と銀行家クロスビーの惨死事件」「アドルトンの悲劇とイギリスの古墳に関する奇妙な事件」「有名なスミス・…
今回は前回の「アバーガベニー殺人事件」に続き「プライオリ・スクール」に登場するもう一つの「語られざる事件」である「フェラーズ文書事件」をモチーフとしたパスティーシュのご紹介です。「プライオリ・スクール」の依頼人が訪ねて来た時、ホームズは「…
正典の「プライオリ・スクール」の冒頭の方で、ホームズは訪問して来た依頼人にこう言っています。「今非常に忙しいのです。フェラーズ文書事件で手が一杯ですし、アバーガベニー殺人事件の公判も始まります」、、、と言う事で「プライオリ・スクール」には…
皆さん、ロス・マクドナルドはご存知でしょうか? 知っている人は知っている、所謂ハードボイルド小説の作家です。私立探偵リュウ・アーチャーが主人公として登場するシリーズで、「動く標的」「さむけ」等が有名です。そのロス・マクドナルドも何と、高校生…
正典の「バスカヴィル家の犬」の最終章で、二人が事件後デヴォン州から帰って来た後、ホームズは既に二つの大事件を手掛けていた、と書かれています。その内の一つが前回ご紹介した「アプウッド大佐の極悪事件(ノンパレル・クラブのトランプ詐欺事件)」で…