小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト㉙~「クリミアの亡霊」、、、今回も「ハードボイルド」なレストレイド警部が主人公、、('◇')ゞ

「霧の殺人鬼」の続編。

今回もあのレストレイド警部が主人公です('◇')ゞ

足で稼ぐ地道な捜査を得意とするレストレイド警部。今回もイギリスのあちこちを捜査で歩き回ります、、、そして前回もそうでしたが、ハードボイルドですね('◇')ゞ、、、七転八倒、全身満身創痍になって、孤立無援の状態になっても、それでも前に進むのみ、、、で、そんなレストレイド警部が意外に女性にはモテたりします('◇')ゞ('◇')ゞ('◇')ゞ

文章や描写もハードボイルドっぽい感じで結構私は好きです。特に冒頭のクリミア戦争における「バラクラヴァの突撃」の描写は秀逸だと思います。これは1854年の出来事ですが、この頃はまだ馬に乗った騎兵隊が戦争の主役であったと言う訳です。ちなみに戦車が初めて登場するのは1916年、第一次大戦の「ソンムの戦い」においてです。それは別として、作者のM.J.トロ―の専攻は「軍事史」らしいので、そういうところも生かされている感じですね、、、でも今回もやや多くの要素を詰め込み過ぎ、、、、登場人物も実在した人物を含めて非常に多く登場、、、読んでいる内に最初の方で起きた事件や登場人物はどうだったっけ、、と分からなくなるくらいです、、、('◇')ゞ、、、

 

 

1.時期

この物語は1893年4月に始まります。またしても次々と連続殺人が発生するが、それらに関連性があるのかどうかも含めて謎だらけ、、。ですが被害者は皆、クリミア戦争の有名な「バラクラヴァの突撃」に参加した元兵士ばかり、、、。誰が一体、何の目的で?

ちなみにこの1893年というのはホームズ正典では大空白時代に当たります。

 

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。ですが、レストレイド警部が主人公なので、ワトソンは語り部ではないです、、、そして扱いも端役程度、、、

というかほぼ道化役、、、正典でレストレイドが担っているような役柄をワトソンが担うことになるとは('◇')ゞ('◇')ゞ、、、「パスカヴィル家の犬」が書かれたきっかけも本書の中で明かされますが、これも「まさか」です、、、

ちなみにホームズは登場しません。理由は前作の「霧の殺人鬼」を読んでいれば分かります。

マイクロフト・ホームズ:登場しない。名前だけはちらっと出て来たと思う。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場しない。ワトソンですら端役ですから、、、。

レストレイド警部:主人公として登場。今回はグレグスン警部もところどころで出て来ます。そしてレストレイドはアセルニー・ジョーンズ警部の名を騙ったりとか。

ジェームズ・モリアーティ:登場しない。

この小説でも同時期に生きた実在の人物が複数登場します。挙げるとキリがないのですが、看護婦の母と言われるナイチンゲール、若き日のウィンストン・チャーチル、同様に後に首相となるアーサー・チェンバレン、「吸血鬼ドラキュラ」の作者ブラム・ストーカー、有名な俳優のヘンリー・アーヴィングや作曲家のアーサー・サリヴァン等々。

前作に登場した架空の人物も含めて登場人物が一杯。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 前作「霧の殺人鬼」を紹介した記事はこちら

 

usankusai.hatenablog.com

 

物語の中盤以降には「黄金の夜明け」と言う謎の存在がクローズアップされて来ます。

これは「シャーロック・ホームズとオカルト怪人」の中にも少し出て来ましたね。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 「シャーロック・ホームズとオカルト怪人」を紹介した記事はこちら。

 

usankusai.hatenablog.com

 

では、こちらはいつも通りオマケですが、2024年8月のプレイリストです。興味のある方はどうぞ。

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