小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト㉖~「霧の殺人鬼」、、何と、あのレストレイド警部が主人公です('◇')ゞ

「霧の殺人鬼」はM.J.トロ―によるホームズ・パスティーシュですが、

何と、あのレストレイド警部が主人公の作品です('◇')ゞ

正典では足で稼ぐ地道な捜査をす得意とするが、論理的思考力や発想に乏しい警部、、みたいな感じで描かれていますが、一方ホームズもワトソンも役立たずばかりのスコットランドヤードの中ではまだマシ、と言う評価をしている、と言うような立ち位置で、言ってみればホームズの引き立て役でしかない、、、。そのレストレイド警部が連続殺人事件を担当し、大活躍します、、、('◇')ゞ、、、とは言っても、ホームズのような神業のごとき推理力を発揮する訳でなく、やっぱり地道に足で稼いで行く訳ですが、、、しかも中々容疑者を挙げることも出来ない、、、(;´Д`)

文章や描写はハードボイルドっぽい感じで結構私は好きです。ただ、あまりにも多くの要素を詰め込み過ぎ、、、、降霊会や決闘など、、降霊怪は他のホームズ・パスティーシュにも良く出て来る題材ですが、決闘の方は流石にこの時代でもちょっと古風過ぎるような気もします。登場人物も実在した人物を含めて非常に多く登場、、、読んでいる内に最初の方で起きた事件や登場人物はどうだったっけ、、と分からなくなるくらいです、、、('◇')ゞ、、、M.J.トロ―はこれが処女作ということで、恐らく思いついたプロットを全部詰め込んで見たかったのでしょうね、、、私も趣味で小説を書いたりするので、何となく気持ちは分かります。このレストレイド・シリーズは第三作まであるようですが、結構気に入りましたので、残りも是非読んでみたいと思います。

 

 

1.時期

この物語は1891年3月半ば過ぎに始まります。そしてそれから次々と連続殺人が発生するが、どれも謎だらけ、、。丁度1888年に発生した「切り裂きジャック事件」か2年以上経ち、そのファイルが一旦クローズされるタイミングです。事件の様相は全く異なるが、「切り裂きジャック」との関連があるのか無いのか、、、。

 

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。ですが、レストレイド警部が主人公なので、ワトソンは語り部ではないです、、、そして扱いも端役程度、、、というかホームズもこの小説では端役です、、、しかも、ちょっと頭のおかしな人物、という設定、、、('◇')ゞ、、、そしてコナン・ドイルも登場します。この小説では「実在する」ホームズとワトソンの物語をドイルが脚色して書いており、ホームズから「名誉棄損だ」とか言われている、と、そういう世界です、、。

マイクロフト・ホームズ:登場しない。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場しない。ワトソンですら端役ですから、、、。

レストレイド警部:主人公として登場。他に出番は少ないですが、グレグスン警部やアセルニー・ジョーンズ警部とかも登場します。

ジェームズ・モリアーティ:登場しない。

ホームズ・パスティーシュではホームズと同時期に生きた実在の人物を登場させる、と言うのが一つのパターンになっていますが、上述のようにこの小説では非常に沢山の実在の人物が登場します。挙げるとキリがないのですが、桂冠詩人テニスン、作家のワッツ・ダントン、詩人のスウィンバーン、画家のローレンス・アルマ・タデマ(何故かレストレイドは中々この名前を正しく発音することが出来ない、、)そして作家のバーナード・ショウ等等、、、、

バーナード・ショウは以前紹介した「ウェストエンドの恐怖」にも登場していました、、、、、やっぱり詰め込み過ぎ、ですよね、、、('◇')ゞ

 

usankusai.hatenablog.com

 

では、こちらはいつも通りオマケですが、2024年7月のプレイリストです。気になる方はどうぞ。

[http://]

最後のCrosby, Stills and Nashの曲は少し懐かしい曲ですが、久しぶりに聴いたら良いなあ、と思って入れました('◇')ゞ

 

ではでは。

 

[http://にほんブログ村 音楽ブログ 洋楽へ
にほんブログ村]