小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト⑫~「ウェストエンドの恐怖」、、19世紀末のイギリス演劇界に詳しくなくてもOK、(^▽^)v

この「ホームズ・パスティーシュ」シリーズは、あまり深く考えずに書き始めたのですが、当初想像していたよりもずっと奥が深い('◇')ゞ、、、

ココ掘れワンワン('◇')ゞ、、掘れば掘る程、ザックザックと次から次へと出て来ます('◇')ゞ('◇')ゞ('◇')ゞ

、、、出来れば良質なものだけを掘り当てたいのですが、、。

で、今回のはこの関係で初めてネット購入した古本ですが、当たりでした。

ニコラス・メイヤーという作家のホームズ・パスティーシュ2作目で、この小説の前に「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」と言うのが第1作としてあるようです。ですが、残念ながらこちらはネット上でも本屋でも見つけることがまだ出来ていません。作者が「ワトソン博士の古い原稿を手に入れた」とか、あるいは「当時の実在した有名人物を登場させる」と言うスタイルはこの作家が確立したと言うことらしいです。1作目の方は1974年、本書は1976年発行ということですので、その後の作品はこの手法を真似ている訳ですね。

内容的にはバーナード・ショウ、オスカー・ワイルド等、詳しくは知らなくても名前くらいは私でも知っている、19世紀末のイギリス演劇界の実在した大物たちが登場します。小説「吸血鬼ドラキュラ」を書いたブラム・ストーカーも登場しますが、彼は本当にウエストエンドのライシアム劇場でマネージャーをしていたのですね、、、。勉強になります、、、。でも、イギリスの演劇や戯曲に詳しく無くても全く関係なく、純粋にミステリーとしてこの小説は十分に楽しめます。(詳しかったらもっと楽しいかも知れませんが)、、、。

ちなみにニコラス・メイヤーも「スタートレック・シリーズ」の映画監督をしたり、他のSF映画の脚本を書いたりしている「映画人」です。で、「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」の方は実際映画化もされています。

表紙の絵が安っぽいのは玉にキズ、、、です。

1.時期

1895年3月1日から始まります。この時期ワトソンは再びベイカー街221Bでホームズと一緒に暮らしています。

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。この小説でのワトソンは医者としての知識を活用するにとどまらず、自分なりの考えや推理をホームズに言う等、それなりに色々と考えている相棒という感じ。もちろん彼の推理が必ずしも正しい訳ではないですが。

マイクロフト・ホームズ:登場しない。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場しない。尚、この物語の3年前にメアリーは亡くなったとの記述が途中であります。(なのでメアリーが亡くなったのは1892年という事になりますね)

レストレイド警部:登場。

ジェームズ・モリアーティ:登場しない。

ホームズ・パスティーシュに良く登場するメンバーはあまり登場しませんが、その代わり上述のように19世紀末のイギリス演劇界の大物が多数登場します。19世紀末というのは所謂「パクス・ブリタニカ」の時期にまだあり、経済・軍事においてもイギリスが唯一の超大国、、、なのでイギリスは文化の中心でもあったのでしょう。ホームズ本がいまだに人気である理由の一つに、そういった時代の空気が描かれているからだと言う事はあるのではないか、そんな事を思わせる一冊でした。

 

オマケの音楽プレイリストの方は、丁度作って聞いていたプレイリスト(安眠用)です。もし関心があればどうぞ。

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