小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト⑧~「シャーロック・ホームズの事件簿 眠らぬ亡霊」、、ハイランドの僻地には幽霊の一つや二つ出てもおかしくないかもです('◇')ゞ

ボニー・マクバードのホームズ・パスティーシュ第二弾です。前作はアクションがふんだんに盛り込まれた活劇的要素が濃かったですが、本作はその要素は抑え目で、より本格的なミステリー小説になっています。謎が謎を呼ぶ展開はさしものホームズにとっても一筋縄では行きませんが、、、著者のマクバードは脚本家・プロデューサーとして、3回もエミー賞を受賞していると言う事ですが、流石ですね、、、全ての謎や伏線に答えを出しています、、、たった一つを除いては。

物語の終盤には今まで明かされて来なかった、ホームズの過去、学生時代の事柄が明らかにされます。この辺りも読みごたえがあります。

 

1.時期

1889年12 月、、前作「芸術家の血」事件から約1年後、この小説の中では正典の「パスカヴィル家の犬」事件から約1か月後という事になっています。ちなみに「パスカヴィル家の犬」の舞台はイギリス南西部のダートムアですが、この物語の主たる舞台はスコットランド北部のハイランド地方になります。

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。本作も筆者が、ある人物から受け取った古いワトソンの原稿を発表するという形になっています。

マイクロフト・ホームズ:登場。マイクロフトの依頼でホームズとワトソンは、物語の序盤、先ずは南仏に調査に向かうことに。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):本作でも名前のみ。この物語の期間、「メアリーはまたしても友人の病床に呼ばれて留守」と言うことになっています。で、依頼人のアイラ・マクレーンという魅力的な女性が登場し、またしてもワトソンは内々心を惹かれているみたい、、('◇')ゞ

レストレイド警部:登場。ちょっとだけで、端役的扱いですが。

ジェームズ・モリアーティ:登場しない。但し、前作に続いてジャン・ヴィドックが登場します。とは言っても前作に比べると登場時間はかなり短く、前作ほどは目立ちませんが。

上述したように、ホームズの過去を通じて、ホームズがボクシングを始めたきっかけや、何故ホームズが女性に対して興味が無いように見えるのか(にも関わらず女性に対しては一応敬意をもって優しく接するのか)と言うシャーロキアンの中では議論になって来た点について、一定の答えが用意されています。

事件の中心となるブレイディ―ンという町は地図で見つけることが出来ませんでしたが(実在している?)、ロンドンからはエディンバラに列車で行って、更にアバディーンまで列車で行き、そこで乗り換えるというかなりの田舎。私自身は仕事でアバディーンに行ったことがあるのですが(現在は北海油田の採掘基地として栄えています)、アバディーン自体、北の僻地だと思っていましたね、、、('◇')ゞ、、、そこから更に僻地という事であれば、描かれているように冬は極寒でしょうし、幽霊の一つや二つ出てもおかしくないかも、、、('◇')ゞ('◇')ゞ

 

ではこちらはオマケですが。「シャーロック・ホームズの事件簿 眠らぬ亡霊」を読んでいる頃に聴いていたプレイリストです。ご興味があればどうぞ。

[http://]

[http://にほんブログ村 音楽ブログ 洋楽へ
にほんブログ村:title]