小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト⑥~「シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪」、、、クトゥルー・ケースブック第2弾(´ε`*)

この物語は作者であるジェイムズ・ラヴグローヴが、遠い親戚の遺産として、ワトソン博士が書いたと思われる三束の古い原稿を受け取った、と言う形で語られます(その2作目)。即ち物語はワトソン自身が書いたものだが、それをラヴグローヴが出版するという入れ子形式になっています。更に物語の後半にはホームズが直接関わらない物語が挿入されており(これは「緋色の研究」や「恐怖の谷」等と同じ構成で、この物語がワトソン博士によるものだと言う事の証であるとラヴグローヴによる「はじめに」に書かれてたりする)更に入れ子形式になっています。

正に小説マトリューシカ状態('◇')ゞ

更に更にワトソンによる序文では「四つの署名」に出て来るアグラの宝物について「あの仏像をかたどった掛け金のついた鉄の箱の中に、何が入っていたかを思い出すと、そのたびにぞっとする。宝石のように美しいだけのものだったらどんなによかったことか」とか「ぶな屋敷」で「敷地をうろついていた犬はマスティフ犬などではないし、同じ屋敷の監禁部屋にいたのもアリス・ルーカッスルでない」とまあ、

のっけからパラレルワールド感満載です。

更に更に更に、本編に入っても「パスカヴィル家の犬」でダートムアを徘徊していた魔犬は本当の「魔犬」であったと、、、更に更に更に更に「四つの署名」の真実が明かされる、、、、、、。まあ、キリが無いのでこれくらいにしましょう。

 

 

ストーリーはネタバレになるので書きませんが、小説の時期と登場人物を含めて紹介します。

1.時期

1895年の春。「ブラック・ピーター」の中では「この年ほどホームズが精神的にも肉体的にも好調だった年は無い」と記されているが、実際にはその逆で、ホームズは不調のどん底にあった、とされています。

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。ワトソンも2年前に妻のメアリーを亡くし、失意の中から立ち直っていない、と言う設定。

マイクロフト・ホームズ:登場。マイクロフトもこの物語に登場する超常的な魔物の力に対抗する為にひそかに活動しているとの設定。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):ワトソンの思い出の中で登場、、、ですが、メアリーの死因が明かされますが、あまりにも無残な最期(TдT)

レストレイド警部:登場しない。グレグソン警部は脇役ながら、前作以降超常的魔物たちと戦うホームズとワトソンをサポートする仲間として登場します。

ジェームズ・モリアーティ:登場、、、前作で死んだハズですが。

 

ホームズ「正典」の中では評判の悪い「這う男」の内容を何倍にも膨らましたような話が物語の後半で語られます、、、。こんなんホームズじゃない、と拒絶感を覚える人もいるかも知れないですが、私的にはとても面白かったです。

ではこちらはオマケですが。「シャーロック・ホームズとメスカトニックの怪」を読んでいる頃に聴いていた2023年9月のプレイリストです。ご興味があればどうぞ。

[http://]

1曲目のBadFingerの「I miss you」、2曲目と14曲目のRazorLight「America」「Wire to wire」、3曲目のAmericaの「Ventura Highway」は以前から好きな曲です。どちらかと言うと爽やか系なので、小説の雰囲気とは合っていませんが。Strawbsが多目に入っていますが、こちらはまあまあ小説の雰囲気にも合っているかも、でしょうか。

ではでは。

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