小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト⑰~「シャーロック・ホームズの息子」~私、スパイ小説も大好物なので(o^-')b グッ!

スパイ小説の人気作家、ブライアン・フリーマントルによるホームズ・パステーシュです(^▽^)/、、、

当然中身は推理小説ではなくスパイ小説です、、、、ネット上のコメントではその辺りを不満としている人も居るようですが、私はスパイ小説も大好物なので、非常に楽しく読めました、、、。そもそも非常に良く出来た小説だと思います。

 

タイトル通り、主人公はシャーロック・ホームズではなく、その息子セバスチャン、、え、ホームズに息子なんて居たの?、、、と言うのは先ず普通の反応でしょうが、、、ライヘンバッハの滝で一命を取りとめたホームズが看護してくれた女性との間に設けた息子、しかし母親は出産時に亡くなり、兄のマイクロフトに預けられて育てられた、と言う設定。最初は「そんな馬鹿な」と思っても読んでいる内に不思議と「そうだったんだ」と思うようになって来ます。

そして時は第一次世界大戦前夜。セバスチャンは当時中立を貫いていたアメリカに影響を及ぼし自国に有利な方向に持って行こうとするドイツの組織を探り出すべく、単身アメリカに乗り込みます。

 

1.時期

時期を正確に特定出来るような記述は少ないですが、英国アスキス内閣の会議の場面で、「ホールデン子爵が前年、平和使節団としてベルリンを訪問したさい、、」と言う記述があるので、1913年だと判ります。(史実としてホールデンのベルリン訪問は1912年)

そして何月頃の話か、と言うと冒頭のセバスチャンが父親を訪ねて行く場面が「初夏」となっているので恐らく5-6月という事になるでしょう。第一次大戦が勃発したのは2014年6月ですから、丁度1年前くらいの話ということですね。

尚、正典の「最後の挨拶」はホームズ自身がイギリスでドイツのスパイを捕まえる話ですが、これは1914年8月2日の出来事となっているので、この小説より後の出来事という事となります、、、(やや違和感はありますが、全く矛盾していると言う訳でも無いでしょう)

 

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。但しこの小説はワトソンの手記という形式は撮っていません。ワトソンは脇役的な位置づけになります。まあ、シャーロック・ホームズですら脇役なので、ここは仕方が無いですね。

マイクロフト・ホームズチャーチルの命を受け、ホームズと相談してセバスチャンをアメリカに送り込むことに。この物語ではイギリス政府の高級官僚であるという設定は非常に役に立ちますね('◇')ゞ、、、。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場しない。

レストレイド警部:登場。但し名前のみ。セリフも無かったハズ。アメリカでは以前ホームズとロンドンで一緒に仕事をした事があると言うオハンロン警部が登場(正典では登場していないですよね、、、多分)

ジェームズ・モリアーティ:登場しない。但しホームズとワトソンとの間の会話には確か登場していたような気がします。

この他多くの登場人物が登場し、誰が仲間で誰が敵なのか、最後までスリルに満ちたストーリーが展開されます。一方、ホームズは長年息子に自分が父親であるという事を伝える事が出来ず、陰から見守って来た、、、マイクロフトは育ての親としてセバスチャンを実の息子のように思っている、、、その二人がチャーチルの命に従ってセバスチャンを非常に危険な状況に置かざるを得なくなってしまった、、、と言う事に対する負い目や焦り、兄弟間の葛藤や息子を思う想い等、感情の部分も丁寧に描かれています。

ちなみにセバスチャンが渡米する際に乗ったルシタニア号というのは1915年にドイツの潜水艦による攻撃で沈没し、1200名弱の死亡者の内米国人が128名含まれていたことから、これがアメリカの第一次大戦参加の大きなきっかけになったと言われる船です。小説の中でもこの事件につながる布石があったりします。

この本はたまたま寄ったブックオフで見かけて買ったのですが、そもそもがスパイ小説なので普通に検索するとアマゾンとかでもヒットしない、、、。でも続編があるようなので、そちらは題名を入れて検索したらありました(^▽^)/

 

ではこちらはいつも通りオマケですが、久しぶりにプログレ縛りで作ったプレイリストです。はてなブログであプログレに反応してくれる人は殆ど居ませんが、アメーバブログでは何人かいらっしゃるようです(^▽^)/ それで気を良くして作りました。

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はてなブログにも居ないですかね、同好の友は('◇')ゞ

 

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