小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト⑮~「恐怖の研究」、、未発表原稿の謎をエラリー・クイーンは解き明かすことが出来るのでしょうかo(^-^)o

エラリー・クイーンによるホームズ・パスティーシュです(^▽^)/

扱っているのはズバリ、切り裂きジャック事件」

切り裂きジャック事件は、1888年~1891年にかけてロンドンのホワイトチャペル地区で発生しており、これはホームズが探偵として活動していた時期と重なります。にも拘わらず正典ではこの切り裂きジャック事件が扱われることは無く、従ってシャーロキアンの間でもホームズが切り裂きジャック事件に関与したのかと言う事が関心の的となり、複数のホームズ・パスティーシュ切り裂きジャック事件が扱われているようです。

写真でも分かる通り古本です。本屋では見つからないのでアマゾンで買いました。

 

エラリー・クイーンの小説ではどれも同様ですが、エラリー・クイーンという探偵且つ作家が登場します。ホームズとワトソンを足した役割を一人で担っている訳ですね、、一方、実際はエラリー・クイーンと言うのはフレデリック・ダネイとマンフレッド・ベニントン・リーと言う従弟同士の二名の共同ペンネームで、前者がプロットやトリックを考え、後者が執筆するという形をとっています。コナン・ドイルの役割を二人で分担している訳ですね('◇')ゞ、、、。この小説の中でもエラリー・クイーンはワトソン博士の古い未発表原稿を入手する、と言う形で話が始まります。未発表原稿の中に残された謎を、エラリーは解き明かすことが出来るのでしょうか、、、。

 

1.時期

1888年の秋からワトソンの未発表原稿は始まります。但しワトソンがこの原稿を書いたのは事件から20年を経た1908年となっています。これはホームズがワトソンにこの事件について止めていたのが理由です。一方エラリー・クイーンがこの原稿を読んでいるのは、それから更に55~60年後の1963~1968年ごろと思われます。

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。1908年にワトソンはこの原稿について発表するべきだとホームズに言いますが、ホームズからはやはり止められてしまいます。

マイクロフト・ホームズ:登場。登場シーンは短いですが、シャーロックに負けない切れ者として描かれています。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場。但し冒頭の早い段階で、独身で寂しい生活を送っている年老いた叔母さんのところに3週間程行くという事で、都合よく退場します。

レストレイド警部:登場。ロンドンの下町っ子なまりで「オームズ」と言う風にホームズの事を呼んでいます。

ジェームズ・モリアーティ:登場しない。どこかで少しだけ名前が出て来たと思いますが、、。

 

この小説はワトソンの書いた原稿とエラリーの物語が交互差し込まれるような形で進行します。エラリーの方の物語は、最後の謎解きに向かう部分以外はどうでも良いようなサイドストーリーばかりですが、これを挿入することで虚構の中の虚構たる物語が、現実のように感じられる効果はあるかも知れません。他の「切り裂きジャックもの」のホームズ・パスティーシュはまだ読んでいませんが、この小説が多分一番質が高いのではないかなと推測します。

尚、念の為に捕捉しますが、1989年以降に起きた事件は切り裂きジャックと同一犯によるものとは断定されておらず、模倣犯によるものとの説もあるので矛盾がある訳ではありません。

 

では、いつも通りオマケのプレイリストを。70年代懐メロをアーティスト名でABC順に並べてみました。もし興味があればどうぞ。

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ではでは。

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