タイトルからも判る通り、夏目漱石が登場します。
夏目漱石は1900年~1902年までロンドンに留学しています、、、そしてこの期間というのはホームズが諮問探偵として活躍した終盤の時期にあたります。漱石は留学中にクレイグ先生というシェイクスピア研究家に個人教授をしてもらっており、漱石の「永日小品」という短編集の中に「クレイグ先生」という話があります。
「いつかベーカー・ストリートでクレイグ先生に会った時には、鞭を忘れた御者かと思った」と言う一文がその中にはあるのですが、クレイグ先生が本当にベーカー街に住んでいたのかどうかは分かりません。でもクレイグ先生が本当にベーカー街に住んでいたのなら、漱石がホームズと道ですれ違ったりした事くらいはあるかも知れませんね、、(あり得ないか、、、( ´艸`))
全編を通して、同じ場面について夏目漱石の目から書かれた部分とワトソンの目から書かれた部分がほぼ交互に出て来ます。夏目漱石の目から書かれた部分は、、、笑えるのですが、シャーロキアンにとっては笑えない代物、、、。漱石部分でのホームズの描写があまりにヒドイのでシャーロキアンを自任する人は漱石分は飛ばしてワトソン分だけ読む手もあります。ワトソンが書いた部分だけを続けて読めば、立派な本格ミステリーとして楽しめます。一方素直に両方読むとワトソン分にはワトソンの創作が入っているように読めます。でも最後まで読めば、そんなこんなも含めてスッキリしますので、やっぱり途中飛ばさずに読んだ方が良いですね。
1.時期
漱石の目から書かれた分は1900年10月~1902年末まで、即ち漱石がロンドンを発つところまでの事を書いています。ワトソンの目から書かれた分は1901年2月に起きた事件について書かれています。
2.登場人物
・ジョン・H・ワトソン:登場。ワトソンは漱石の描写でも「まともな人物」として描かれています。ホームズはと言うと、、、漱石分では変人、と言うより狂人として描かれています。(でも最後はまともに戻る)
・マイクロフト・ホームズ:漱石分のみ登場。登場シーンは短いですが、シャーロックに負けない変人・狂人として描かれています('◇')ゞ、、島田荘司はこういう設定が好きみたいですね、、、。
・メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場しない。
・レストレイド警部:ワトソン分のみ登場。
・ジェームズ・モリアーティ:登場しない。
では、こちらはオマケですが、2024年4月のプレイリストです。もし興味があればどうぞ。
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3曲目の「JR JR」ってのは日本の旧国鉄が民営化された後の会社の宣伝みたいなグループ名ですが、なかなか良い感じですね。デトロイト出身のバンドです。Seabearもいいですね。こちらはアイスランドのバンドです。
ではでは。
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