小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

ホームズのパスティーシュ本と音楽プレイリスト㉓~「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」~正典解釈としてはこちらが受け入れやすいでしょうね?('◇')ゞ

これは、ホームズ・パティーシュの中では割と広く、傑作と評価されている作品です。

形としてはその後の多くのパスティーシュ本で踏襲される「ワトソンによる古い手稿が見つかった」という形で始まります。しかもこの本はワトソンが晩年に書いたもので、今まで伝えられなかったホームズの真の姿を伝える、と言う体裁です、、、そして真実は、、、、、正典の解釈としては十分に有り得る、、、と言うよりは「シャーロック・ホームズ切り裂きジャック」に比べれば、シャーロキアンは言うまでも無く、一般的にも受け入れられやすい内容でしょう、、、私も個人的にこの小説の「真実」の方を信じたいですね、、、('◇')ゞ、、、まあ兎も角、正典の中でも「最後の事件」の展開や内容はやはり突っ込みどころ満載、と言う感じを抱く人が多いと言う事でしょう、、、('◇')ゞ、、、だからこういう改めて正典の解釈及び説明を試みる小説が出来上がるのではないでしょうか、、、、。

もっとも正典の中には他にも突っ込みどころの多い作品もありますが、これらの作品の例として「獅子のたてがみ」「マザリンの石」「這う男」「三破風館」についてはワトソンの手になるものではない偽作だ、という暴露までこの小説の中では飛び出します、、、(;´Д`)

 

 

1.時期

この物語は1891年4月24日に、結婚して暫くホームズとは疎遠になっていたワトソン宅にホームズが突然訪れる、と言うところから始まります。これは正典の「最後の事件」と全く同じです('◇')ゞ

 

2.登場人物

ジョン・H・ワトソン:登場。上述したようにこの物語はワトソンが晩年に書いた手稿に基づいているという形です。

マイクロフト・ホームズ:登場。ワトソンはメアリーの提案に従い、マイクロフトに相談に行きます。

メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場。出番は少ないですが、上述の通りワトソンに対して、マイクロフトに相談するように提案します。

レストレイド警部:登場しない。名前だけ出て来ます、、、、いつも解決困難な事件でホームズを頼りながら、その手腕や方法には懐疑的なスコットランドヤードの象徴みたいな形で、ですが。

ジェームズ・モリアーティ:登場。影とか幻ではなく、ちゃんと肉も血もある人間として登場します。そしてその正体とは、、、。

その他主たる登場人物として、精神分析学を打ち立てた

ジークムント・フロイト

が登場します。それから「四つの署名」で登場した名犬(?)トビーも登場。トビーが登場するパスティーシュはあまり無いですね、、、確か「吾輩はシャーロック・ホームズである」にカーローとジャックと言う別の犬が出て来たと思いますが、、、。

 

本作は以前紹介した「恐怖の研究」を書いたニコラス・メイヤーです。彼のホームズ・パスティーシュはこちらが第一弾で「恐怖の研究」の方が第二弾。読む順番が逆になりましたが、それは特に支障なかったです。

この本の原題は「The Seven Per-cent Solution」ですが、これはホームズが悪癖として時々使用していたコカイン溶液の濃度に由来するものです。邦題の「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」の方は全く中身が分からないようなタイトルなので、イマイチと感じてしまします、、、ですが内容は一般の評価が高いのも頷ける質の高いもので、読み応えのあるものでした(^▽^)v

 

ではこちらはいつも通りオマケですが、2024年6月のプレイリストです。ご興味あればどうぞ。

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ではでは。