ジェームズ・ラヴグローヴによる
「クトゥルー・ケースブック」三部作の三作目、、、、、、、期待をしていたのですが、正直裏切られてしまいました、、、(;´Д`)、、、。前二作は結構良く出来ていて面白かったのですが、この三作目は同じ作家が書いたとは思えない感じ、、、発想とかプロット自体は悪くないのですが、一体どうしてしまったんでしょうか?
1.時期
1910年の秋から始まります。前作の「ミスカトニックの怪」から15年後。ワトソンはだいたい58歳くらい。ホームズは56歳くらい。現代ではまだ老人という程の歳ではないですが、100年くらいまえのこの時期では、50代後半は隠居した老人なのですね、、、ホームズはサセックスの海岸ちかくで蜜蜂を育てたりしながら暮らしています、、、ですが、これは表向きの安穏さ、、。
2.登場人物
・ジョン・H・ワトソン:登場。ワトソンも既に開業医は辞めている感じです。
・マイクロフト・ホームズ:登場、、、ですが、、、(;´Д`)
・メアリー・モースタン(メアリー・ワトソン):登場しない。とっくに亡くなっていますのでね。
・レストレイド警部:登場しない。この三部作ではホームズの仲間と言えるスコットランドヤードの警部はグレグソン警部なのです。
・ジェームズ・モリアーティ:登場しない、、、その代わり悪神ルルロイグが乗り移った相手として今回はマンフレート・フォン・へリングなるドイツの外交官が敵として登場します。このフォン・へリングって言うのは「正典」のどこかに登場したのでしょうか?、、、多分そうなのだと思うけど、残念ながら私にはわかりませ('◇')ゞ、、、。ルルロイグがフォン・へリングに乗り移る前にはマザリンの宝石をホームズが取り上げた、と書いてあるので、その時は「マザリンの宝石」に登場したネグレット・シルヴィアス伯爵に乗り移っていたのですね、、、。
冒頭に書いたように本作は残念な出来ですが、前二作同様作者がワトソンが書いた「真実の物語」の原稿を入手して発表したという位置づけです。そして、今回はその作者のあとがきの更に後に、出版社付記なる文章がついています。その中で作者のジェームズ・ラヴグローヴが本書の編集を終えた段階で神経衰弱に陥ったこと、出版社としてこの作品を出版すべきかどうか悩んだことが書かれているのですが、、、、、、、ルルロイグの呪いかのように書かれていますが、原稿の期限に追われた作者が出来の良くない原稿を出さざるを得なくなり神経衰弱になった、、、そして出来の悪さに出版社も出版するかどうか悩んだ、、、と言う推理は深読みし過ぎですかね('◇')ゞ
こちらはオマケですが「シャーロック・ホームズとサセックスの海魔」を読んでいる時に聴いていたプレイリストです。興味があればどうぞ。
[http://]
ではでは。
[http://
にほんブログ村:title]