小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

TSUTAUYA店舗でDVDを借りる時代は過去に(その15)~皆さんスパイとは縁遠いと思いますが~シリアスなスパイ映画3選(゚-゚;)

さて、皆さん所謂スパイと言う人たちとは全く縁遠いと思いますが、、、。

企業スパイというのは結構居たりするものです。

昔々ある企業の海外拠点の営業担当者が、顧客企業の中のエンジニアに裏金を渡して、競争相手の価格情報を入手していました、、、、、。その会社では顧客に提出する見積価格の基となる原価等も社内メールでやりとりしており、当該の裏情報も同じように社内メールでやりとりしていましたが、ある日この営業担当者は、忙しかったからか、何か他の考え事をしていたのか、この原価情報や、その下に連なる裏情報に関するやりとりまで含めて、見積提出の際に、うっかり顧客企業にそのまま転送してしまいました。営業担当者は顧客企業に呼び出され、詰問され、裏情報を流していたエンジニアに関する事だけでなく、直接は関係の無い他の代理店の名前までしゃべってしまう、、。

だいぶ前の話ですが、実際に私の身の回りにあった話です。現在であれば通常懲戒免職ものですが、この頃はまだ、こういう事に対しても甘かったのか、営業担当者はクビにはならず、その後もその企業で営業担当者として働いていましたとさ、、、(゚-゚;)

 

今回はスパイ映画3選です。

スパイ映画と言えば、先ず思いつくのは「007シリーズ」だとか「ミッション・インポッシブル」だとか、不死身のヒーローが活躍するアクションものが多いですが、今回はもっとリアリティのあるシリアスなスパイ映画3選です。

 

今回もストーリーとかはネタバレになるので書きません。

順位は唯我独尊で勝手に決めました、、、。

ですが、、、どれも甲乙つけがたいので悩んだ末に結局全部1位にさせて頂きました('◇')ゞ

 

第一位:裏切りのサーカス (2011年)

ジョン・ル・カレの小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化作品です。最初は飛行機の中で観ました。でもこの時は最初の方のブダペストでジム・ブリドーが撃たれる場面くらいしか覚えていません('◇')ゞ その後加古川TSUTAYAでDVDを借りて観て、だいぶ内容理解しましたが、実はつい先日Amazonプライムビデオで観ました。この間小説を読んだところなので、もっと良く細かいところまで理解出来ました(^▽^)v キャスティングが良いですね。ベネディクト・カンバーバッチが出てたりしますね。個性的な俳優が揃っていて、良い演技をしている。やはり映画は基本劇なのだから、俳優の個性と演技は重要だなあ、と改めて感じます。渋くてセンスの良い作品。邦題は取りあえず内容を表してはいるが、センスとしてはイマイチ。それと小説を読んでいなかったら、やっぱり1回では良くストーリーが把握出来ないのではないか、と思ったりします。(小説の方も簡単ではないですが、、、)

ル・カレの「スマイリー三部作」の一作目なので続編が出来るのかと期待していますしたが、、、無さそうな感じですね。

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第一位:誰よりも狙われた男 (2014年)

これもジョン・ル・カレの小説を原作とする映画です。実話なのではないかと思ってしまう程リアリティのある映画。ル・カレは原作小説を書く前に、パキスタンでテロリストと疑われ拷問を受けた後、アメリカの収容所に収監されていたトルコ人とドイツで面談しており、それがこの物語の下敷きになっているようです。この映画もキャスティングが良いですね。レイチェル・マクアダムスが女性弁護士役で出ています(^▽^)/ 銀行家役で出ているのはウィリアム・デフォー('◇')ゞ 物語の殆どはハンブルグで進行します。私はハンブルグは行った事が無いのですが、建物の感じとか、ドアのロックを解除するときに「ジーッ」と言う電子音が鳴るところとか、ドイツっぽいな、と思える場面が多いですね。

人の自らを守る保身と、誰かを助けてあげたいと言う善意と、そういった人間味のある甘さと、それに対比されている非情さが、何とも言えませんね。

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第一位:ミュンヘン (2005年)

これはかなりの部分、実話に基づいた話です。ティーヴン・スティルバーグ監督作品。スピルバーグと言えば「E.T」だとか「インディ・ジョーンズシリーズ」だとか、夢のあるファンタジー作品のイメージが強いですが、この映画は暴力的表現を含めて結構エグイです。人が撃たれて血を流すシーンとかは全てリアリティが高い(;´Д`)、、、確かに女子供向けではないような感じはします。それより、この話がほぼ実話に基づいているというところがビックリ。ミュンヘン・オリンピックでイスラエルの選手たちがパレスチナ・ゲリラに捕虜に取られたあげく、全員死亡したという事件はあまりにも有名なので知っていましたが、その後その首謀者たちがモサド工作員によって次々と殺害されたという事は正直この映画を見るまで知りませんでした。映画のタイトルは「ミュンヘン」ですが、ミュンヘンでの場面は限られています。ローマ、パリ、ロンドン等々次から次へと様々な都市に場面が移って行きます。そういう意味では主人公と一緒に旅をしているような感覚になります。(全然物見遊山的な旅ではないですが、、、この辺はやっぱり上手いなあと思います)

この映画もキャスティングが良いですね。「裏切りのサーカス」でロイ・ブラント役で出ていたキアラン・ハインズがこの映画にも出てますね。

事実は小説より恐ろしや、という感じですね。

Munich | 映画, ミュンヘン, 感想

 

時代的には「裏切りのサーカス」が冷戦下の1960年代前半、「ミュンヘン」がミュンヘン・オリンピックが発生し、パレスチナ・ゲリラが暗躍した1970年代前半、「誰よりも狙われた男」はアメリ同時多発テロが発生した後の2000年代前半。それぞれの時代背景を反映した作品ですが、仮にそれぞれの時代背景を良く知らなかったとしても楽しめると思います。

ではでは。

 

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