小下段からのチョイ突き

大上段に構えて書こうとしたら、ちっとも書けないので、ゆる~く書き始めました。

TSUTAUYA店舗でDVDを借りる時代は過去に(その18)~「満月は地球上どこで見ても満月?」とだいぶ前に息子に訊かれました('◇')ゞ~月を舞台にした映画3選

だいぶ前のことだが、満月の夜、息子に「満月の日は地球上のどこに居ても満月なの?」と訊かれて、「当たり前じゃないか」と答えたが、ふと「本当?なぜ当たり前なのだろう」と思った。

皆さんご存知の通り月は常に同じ面を地球に向けている。これは月の自転速度が月の公転速度とほぼ同じ為にそうなっている。なので、月の裏側を見ようと思ったら、文字通り宇宙を飛んで行って月の反対側まで行かないと見ることが出来ない。ちなみに月の裏側は、地球の引力に引き寄せられて落下して来る小惑星等の衝突の為ボコボコである。月が地球側に見せている顔が比較的綺麗なのは裏側が全部これらの飛来物を引き受けてくれているからなのです(^▽^) ちなみに地球もそれで助かっている部分があるかも知れない、、、、、と言う話は別として、これが満月の日は地球上のどこに居ても満月である、と言う事の理由にはなりません。

 

月は地球の周りを約27.3日で公転している。但し地球が太陽の周りを公転しているので、月と地球と太陽の位置関係は約29.5日で一巡することになる。これは月の公転軌道が黄道(太陽が天球を移動する見かけ上の軌道)に対して約5度しかずれていない事によります。ちなみに天の北極側から見ると、地球の太陽の周りを回る公転も、月が地球の周りを回る公転も、地球の自転も月の自転も全て反時計回りなのです。

計算をし易くするために思い切り簡素化して、月の公転周期を30日、地球の公転を360日とすると月は公転軌道を1日当たり12度進む。地球は公転軌道を1日当たり1度進む。従って月と地球と太陽の位置関係では1日当たり11度分ずれて行く形になります。これが月の満ち欠けの速度とういことになる。月の満ち欠けの話なので分母は180度になります。180分の11=約6度。必ずしも小さくは無いですが、前述した通り月の軌道と黄道は5度しかずれていないので、地球上で月が見えるのは多くの地域で約半日程度と言うことになる(実際には緯度によって異なるし、月自体が地球の自転方向と同じ方向に進んでいるのでかなり誤差はあります、、日本の場合9時間から15時間くらいの間で月齢により変わります)。と言うことで大雑把に言えば同じ日に違う場所で月を見た場合にはせいぜい3度程度の満ち欠けの差しかない=満月の日は地球上のどこに居ても満月、と言えると思いますね。

前振りが長くなりました。

今回は月を舞台にした映画3選、です。

月を舞台にした映画、と言うのは沢山ありそうに思うのですが、実際には意外なほど少ないんですね。「アポロ13」とかは有名ですが、月周回軌道までしか到達してないですし、、、。

今回もストーリーとかはネタバレになるので書きません。

順位は唯我独尊で勝手に決めました、、、。

 

第三位:アイアン・スカイ (2012年)

2012年公開のドイツ、オーストラリア、フィンランド合作のB級映画ナチスがの残党が月の逃れていて、それが地球に攻めて来ると言うお話。いやー、中々凄い。私は好きです。全体的にバカバカしいのに細かいところまで作り込まれていて、戦闘シーンとかはやたらかっこいい。ブラックジョークと下ネタと辛らつな風刺が効いていて、全方位に敵を作りそうな内容です、、、で、プルプル怒って眼鏡を外す、、てのはナチを扱った映画の定番のパロディですね、、、(‘◇’)ゞ ヒロイン役のユリア・ディーツェと言う女優も良いですね。他のアメリカ大統領役の女優さんや、その選挙対策委員役の女優さんも皆いい味出しています。音楽を担当しているのはスロベニアのロックバンドであるライバッハ。エンドロールで流れるIron Skyと言う曲は結構カッコいいです。サントラ手に入らないかなー。ちなみに続編の「アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲」も観ました。こちらはフィンランド、ドイツ、ベルギー合作だがが監督は同じ人(ティモ・ヴォレンソラ)らしいので期待したのですが、ちょっとドタバタ劇に成り下がってしまった感じなのでイマイチでした。

映画「アイアンスカイ1 」ネタバレあらすじと結末・感想|起承転結でわかりやすく解説! |hmhm[ふむふむ]

 

第ニ位:月に囚われた男 (2009年)

ありがちなプロットではあるが、丁寧に描かれており感情移入出来る。B級映画っぽく原題は「Moon」とシンプルな英単語一語だが、B級というよりは佳作。低予算=B級ではないということを証明して見せている作品ですね(^▽^)/

登場人物はほとんど一人二役の主人公=サム・ベル(サム・ロックウェル)と人間らしいロボット(というより機械)のガーティーのみ。ちなみにガーティーの声はケヴィン・スペーシーがやっている。監督はデヴィッドボウイの息子のダンカン・ジョーンズと言う人です。ガーティーの顔(?)は絵文字のようなイラストで感情表現する。スマホ全盛のイマドキにはかえって伝わり易いかも。

映画|月に囚われた男|Moon - 画像 :: ホラーSHOX [呪]

 

第一位:ファースト・マン (2018年)

つい最近、アマゾン・プライムビデオで観ました、、。人類として初めて月面に降り立ったニール・アームストロングの話。久しぶりに見ごたえのある映画でした。ライアン・ゴズリング、流石ですね。クレア・フォイ、今まで知らなかった女優さんですが、良い演技をしています。当たり前ですが、1960年代、まだパソコンも携帯も無い時代に宇宙に行くというのは途轍もなく難しく、危険な冒険だった訳ですね。そういう緊張感が全編にありながら、ヒューマンドラマとして人間もきっちりと描いています。それも押しつけがましくなく、ありのままの人間として。デイミアン・チャゼル監督の作品は多分初めて。「セッション」とか「ラ・ラ・ランド」とか、今一つ趣味が合わないかなーと思って食わず嫌いでした。これを機会に観てみるか。製作総指揮はスピルバーグです、なるほど、、、。何と言っても映像がすごい。ロケットも宇宙も実物、実際の映像としか思えない。実話に基づいた話でこの映像であれば没入しない訳がない。アメリカが世界の冠たる国であった時代の話、そして人類がまだ夢を持っていた時代の話です。

ところで「タイタンの妖女」で有名なカート・ヴォネガットがTVのインタビューで登場しています。ヴォネガットってアポロ計画には反対だったんですね(;´Д`)

ファースト・マン | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー

 

今回も映画評らしくない内容ですね、、、でもネタバレ無しで書こうとすると、この辺が限界です('◇')ゞ

最後に月と地球に関する話をもう一つ。

地球から月までの距離は平均で38万4400キロメートル。地球と月が一番近づくときは36万3304キロメートルで、一番離れる時は40万5495キロメートル。月が地球の周りを廻る軌道は楕円形なのですね。地球と月の共通重心は地球の中心から4624キロメートルで、これは地球の半径より小さいので月が地球の周りを回っているように見えますが、実際には地球と月はこの重心を中心にお互いの周りを廻っていることになります。

ところが地球と月は毎年少しずつ離れて行っている(年間平均3.8メートル遠ざかって行っている)。何十億年も前には月は今よりもずっと地球に近いところを回っていたらしいし、その頃には地球の自転速度はもっと早かったらしい。今でも地球の自転速度は月の公転速度より早いので、潮汐効果により月を引っ張って月の公転速度を少しずつ速めているので、これにより少しづつ月は離れて行っている。地球の自転速度も月に引っ張られて逆に少しずつ遅くなっていくので、将来的にはどこかでバランスして月と地球の距離も一定になると言われていますが、それは100億年以上先の話になります。(その頃には太陽が膨張して地球も月も太陽に飲み込まれている可能性が高いらしいですが)

最後までお読み頂きありがとうございます。

ではでは。

 

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