SF小説にプログレッシブ・ロックは良く似合う⑤～「オベリスクの門」「輝石の空」～女性ヴォーカル・プログレのディープな世界

N.K.ジェミシンの（破壊された地球）三部作の2作目「オベリスクの門」と3作目「輝石の空」を読み終えました。

感想としては、、やっぱりSFと言うよりはファンタジー小説ですね。しかもちょっとホラー要素が入っている。SFホラーと言うかファンタジーホラー、、、そんな呼び名があるかどうかは知りませんが、、。途中から面白くなって来て読む速度も少し速くなりましたが、何せ奇妙な世界感なのでイマジネーション力を大量に投入しなければ読み進めない。ですので読むと結構疲れます('◇')ゞ

この小説が3年連続ヒューゴー賞受賞、3作目はネビュラ賞も受賞、と言うのは正直、うーん、と言う感じではあります、、、、。

2作目まではこの奇妙な世界（感）の全体像がなかなか見えて来ないことに歯がゆい感じを覚えながら読み進む事になります。3作目ではその全体像が見えて来るので、視界が開けてるような感じ。でも、この小説は読む人によって評価はかなり分かれるのではないでしょうか？

[Ｎ・Ｋ・ジェミシン, 小野田和子]の輝石の空〈破壊された地球〉三部作 (創元SF文庫)

今回はこの2作目、3作目を読んでいる時に聞いていたプライリストをご紹介。

前回は日和ってポップス調の曲も結構入れていましたが、今回は気合を入れ直してプログレ縛りで作りました('◇')ゞ

カレーライスには福神漬けが合う

うな重には奈良漬けが合う

イタリアンにはワイン、ドイツ料理にはビールが合う

と言うように

SF小説にはプログレッシブ・ロックが良く合うのです(;^_^)v

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特に後半は女性ヴォーカルの曲が多目に入っています。

小説の主人公も女性だし、作家も女性なので、雰囲気としては女性ヴォーカルの曲がやはり良く合うように思います。

この女性ヴォーカルのプログレッシブ・ロックと言うのは共通の独特の雰囲気があるのです。ネットで見るとシンフォニック・ロックとか言う呼び方もされていますが、メロディアスで壮大な感じがする曲が多いのが特徴ですね、、、私の大好物です(^▽^)

で、殆ど皆UKのバンドです、、恐らく大御所はRenaissanceなのではないかと思う。Renaissanceは1969年に結成されていますが、プログレ・サウンドになったのは1972年から、それでも圧倒的に長いキャリアを誇りますね。途中解散したり活動停止したりしていますが、ヴォーカルのアニー・ハズラム (Annie Haslam)は現在に至るまで一貫してバンドのリードヴォーカルとして活躍しています、、、凄い(^▽^)/、、、、、、、、、、でも今回のリストには残念ながらRenaissanceは入っていません。（その内機会があれば紹介したいと思います）

今回のプレイリストに入っているバンドのヴォーカリストの経歴を見ると、大きく二つの流れがあるみたい。一つは12曲目に入っているKarnataka。プレイリストの曲は、リサ・フューレイ（Lisa Furey）と言う人が歌っていますが、この人は10曲目のCasing the Monsoonのリードヴォーカルでもあります（プレイリストの曲は男性ヴォーカル曲ですが('◇')ゞ）、また9曲目Panic Roomのリードヴォーカルであるアン・マリー・ヘルダー（Ann-Marie Helder)と言う人は、収録曲のほぼ同時期にKarnatakaでバックヴォーカルをしていますね。

もう一つは14曲目に入っているMostly Autumn。この曲はオリヴィア・スパルネン（Olivia Sparnenn)と言う人が歌っている（多分）。一方11曲目のMantra Vegaのリードヴォーカルは2011年頃までMostly Autumnでリードヴォーカルをしていたヘザー・フィンレイ（Heather Findley)と言う人です。

Karnatakaは1997年結成。Mostly Autumnの方はファーストアルバムが1998年と言うことですので同時期に活動を開始したようですが、前述のアン・マリー・ヘルダーのように両方のバンドに在籍した人もいるみたいですし、恐らくは結構狭い世界なのでしょうね。そういう意味では女性ヴォーカル・プログレのディープな世界、ではなく女性ヴォーカル・プログレのニッチな世界、でしょうか('◇')ゞ

4曲目のIoearthは2004年頃から活動を開始しており、リードヴォーカルはリンダ・オディンセン（Linda Odinsen)と言う人ですが、ネット上ではそれ以上詳しい情報は分かりませんでした。

少し写真をつけておきます。

やはりバンドのヴォーカルが女性というのは華があっていいですね(⌒∇⌒)