この短編はルネ・レウヴァン作「シャーロック・ホームズの気晴らし」に収録されています。タイトルはそのまんまですが、以前も書いたように、この短編集に収録されている作品はどれも一捻り二捻り以上あります。冒頭、面白い事件の依頼が無く、暇を持て余したホームズはワトソンと一緒に、一昔前の事件の謎解きをして気晴らしをすることに、、、1855年1月26日にフランス第二帝政期の詩人ジャラール・ド・ネルヴァルが、パリの下水渠の換気窓の鉄格子で地面すれすれに首を吊って死んでいるのが発見された事件、、、これは自殺であったのか他殺であったのか、、、この短編集のタイトルである「シャーロック・ホームズの気晴らし」というのはこの作品から来ているのであろうと思います。

1.上述の通りルネ・レウヴァン作「シャーロック・ホームズの蒐集」に収録されています。
2.時期:年月日は明確に記されていませんが、1896年4月15~20日前後に依頼が来たものと思われます。上記の一昔前の事件の謎解きに興じている途中にジョン・ヴィンセント・ハーデンの使用人が依頼に現れ、それを追い返した後ハーデンの夫人が現れる、更に夫人が帰った後、今度はハーデン本人が現れ、、、結局ホームズは調査依頼を引き受けるのですが、調査を進める途中の4月23日の夜にヴァイオレット・スミスが依頼に訪れ、先に「孤独な自転車乗り」事件を片付けることになります、、、と言う事でだいたい上記の日にちに始まったという推定になります。
3.モチーフとなっている「語られざる事件」、、、「孤独な自転車乗り」の中で紹介されている「煙草王ジョン・ヴィンセント・ハーデンが受けた奇妙な迫害」です。この短編の中では
ジョン・ヴィンセント・ハーデン・・・20歳になるのに中二病が抜けきらない一人息子を持った大富豪
迫害の内容・・・3年前から毎年5月1日に、何者かがハーデン宛に拳銃を送りつけて来る。
事件の謎解きの鍵の一つがゲーテの「若きウェルテルの悩み」で、、、現実のゲーテとケストナーの関係と物語の中のウェルテルとアルベルトの関係、、、と文学に詳しくないとさっぱり分からないような話ですが、ちゃんとホームズの言葉で説明してくれるので、一応私でも理解出来ました、、、('◇')ゞ('◇')ゞ('◇')ゞ
冒頭のパリで自殺した詩人の話ですが、最後にハドソンさんの言葉から謎が解けたりします、、、と言うことで一捻り二捻り以上しながら伏線をちゃんと回収する、、、良く出来た作品だと思います。
では、こちらはいつも通りオマケですが、1曲ご紹介。
Vampire Weekendの「Step」という曲です。
Vampiere Weekendは今年のフジロックフェスティバルに参加していたのですね、、、知りませんでした。この「Step」はライブで盛り上がる曲、というのとはちょっと違うかも知れませんが、私は好きですね、、、('◇')ゞ
ではでは。
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